Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

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 いい機会でもありますので、カーナッキものの雑誌初出時や著作権版についてデータを列記しようと思います。shigeyuki氏がの言う通り、Carnakiものは人気がありますし、それは読みやすく、何と言ってもホジスンの作品の中でも作品としての完成度が高いからではないでしょうか。さて、Carnacki, the Ghost Finder (Eveleigh Nash, London 1913) に収録されているものを初期作品と名付けるとしましょう。その6作品中5作品はIdler誌に掲載され、Florence Briscoeによるタイトルカットと挿絵が数点入っている。また、実際には雑誌初出時には作品名がCarnacki, The Ghost Finder No.X・・・となっているのでこれも見ていただこう。このようなパターンはホジスンの別の作品、ゴールト船長ものでも見られるものだ。

1.The Gateway of the Monster  

.Idler Jan.1910 p403-416

Carnacki, The Ghost Finder No.1 The Gateway of the Monster (Thomas Carnacki, the famous Investigator of real ghost stories, tells here his incredibly weird experience in the Electric Pentacle)

2.The House Among the Laurels 

.Idler Feb.1910 p515-528

Carnacki, The Ghost Finder No.2 The House Among the Laurels (Thomas Carnacki, the famous Investigator of real ghost stories, tells here the results of his peculiar and weird investigations in The House Among The Laurels)

3.The Whistling Room 

.Idler March 1910 p599-611

Carnacki,The Ghost Finder No.3 The Whistling Room (Thomas Carnacki, the famous Investigator of real ghost stories, tells here the results of his peculiar and weird investigations in The Whistling Room)

4.The Horse of the Invisible  

Idler April 1910 p696-713

Carnacki, The Ghost Finder No.4 The Horse of the Invisible (Thomas Carnacki, the famous Investigator of real ghost stories, tells here the details of a peculiarly frightening experience)

5.The Searcher of the End House

Idler June 1910 p996-1012

Carnacki, The Ghost Finder No.5 The Horse of the Invisible (Thomas Carnacki, the famous Investigator of real ghost stories, tells here the details of a peculiarly frightening experience)

怪奇小説の研究家であるR.A.エヴァーツのホジスン評伝“Night Pirate”によると、この作品はホジスンの実体験によるものだったそうだ。以上5作品の内、最初の4作品は著作権版Carnacki, the Ghost Finder, and a poem にまとめられている。5は著作権版には入っていないが、何故だろう。著作権版が出た後になってできたアイデアだったのだろうか。もう一つ、

6.The Thing Invisible          

.New Magazine No.34 Jan.1912 p511-20

この作品だけはIdlerではなくNew Magazineに掲載されている。他の作品と同じようにこれにも、副題?がつけられており、The Weird Story of theWoeful Daggerof the Jarnock Familyとある。実はこの作品は別の著作権版

Ghost Pirates; A Chaunty and Another Story (Paul R.Reynolds, New York 1909)”にほとんどそのままの形で掲載されている。Carnackiシリーズが1909年ごろには形になっていたということに注意されたい。

後の作品については次回に。

kane

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しばらく、カーナッキの話でもしましょうか(笑)。
カーナッキは、ホジスンの作品の中でも、今でも受け入れられそうな作品ですよね。
モダンというか、現代の日本の漫画などとも、そう遠くない気がします。電気五茫星とか、このサイトのサイト名になっている「シグサント写本」とか、アイテムとして完成されているのが凄いですね。
ところで、kaneさんの書誌データの中で、最後の「The Thing Invisible 」は、カーナッキの中では「The Horse of the Invisible」となっていますよね。つまりこれは、完全版カーナッキに収録されている残りの三つの作品と同じく、独立した短編を後からカーナッキ物としたのだろう、という意味ととっていいんですよね?

2008.04.08 19:28 URL | shigeyuki #- [ 編集 ]

返事遅れすいません。“Ghost Pirates; A Chaunty and Another Story (Paul R.Reynolds, New York 1909)”に収録された「The Thing Invisible」は、まさしくカーナッキものです。「The Searcher of the End House 」以外は雑誌収録以前にしっかりとした形になっていたのです。ホジスンはシリーズ化を狙っていた作品がいくつかありますが、あまり成功したものはありません。
カーナッキシリーズはホジスンにとっては
自信作だったのでしょう。

2008.04.17 23:31 URL | kane #- [ 編集 ]













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