Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

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And one thing there was that I perceived held the Lady Mirdath all that dear fore-night; and this was, indeed, the way that I had my pleasure so easy with the three foot-pads. And she asked me plainly whether I was not truly very strong; and when I laughed with young and natural pride, she caught my arm suddenly to discover for herself how strong I might be. And, surely, she loosed it even the more sudden, and with a little gasping of astonishment, because it was so great and hard. And afterward, she walked by me very silent, and seeming thoughtful; but she went never any great way off from me.
And, truly, if the Lady Mirdath had a strange pleasure in my strength, I had likewise a constant wonder and marvel in her beauty, that had shown but the more lovely in the candle-light at dinner.
But there were further delights to me in the days that came; for I had happiness in the way that she had pleasure of the Mystery of the Evening, and the Glamour of Night, and the Joy of Dawn, and all suchlike.

****************


 それからもう一つ、私はその夜にミルダス嬢の心を捉えたものがあることに気付いた。それは、私が三人の暴漢たちをいとも容易くあしらっただけで満足してしまったという、そのやり方についてである。彼女は私に向かって率直に、あなたは実際にはそんなに強くないのかしら、と訊いてきた。それで私は、若さゆえのプライドが首をもたげてきて笑ったのだが、すると彼女がいきなり私の腕を掴み、自分の手で私が一体どれほど強いのか確かめようとした。しかしその太さと固さに驚いて、掴んだ時よりもなお唐突に腕を放し、小さな驚きの声を漏らした。その後は、彼女はすっかりとしおらしくなって黙り込み、私に並んで歩いたが、何か物思いに耽っているように見えた。それでも彼女は、決して私から離れようとはしなかった。
 だが、もしミルダス嬢が私の力強さに胸をときめかせていたのだとしても、私はそれになお勝る驚きと戸惑いを、夕餉の席でのキャンドルの灯りの下ではさらに引き立って見えていた彼女のその美しさに感じていたのだった。
 だが後の日々には、それは私に更なる大きな喜びをもたらしてくれた。彼女は私に、《宵の神秘》であるとか、《夜の魔法》であるとか、《黄昏の喜び》であるとか、そうしたもの全ての中にある幸福感をくれたのだから。

"The Night Land"
Written by William Hope Hodgson
(ウィリアム・ホープ・ホジスン)
Transrated by shigeyuki


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