Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

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 "The Haunted Pampero"は、この翻訳の底本とした"The Colleted Fiction of William Hope Hodgson Volume3 / The Ghost Pirates and Other Revenants of the Sea"の解説によると、彼の作品の中では数少ない、イギリス版とアメリカ版で同じタイトルの作品であり、1915年の11月に出版社に送られたが、実際に発表されたのは翌1916年の12月で、掲載誌はPremiere Magazineであるという。また、この作品はアメリカではホジスンの死後まで発表されることはなく、アメリカで日の目を見たのは、1918年。short Stories 89,No.2 (Feb.1918)であるという。
 この作品は、1991年にGrant社から出版された単行本、"The Haunted Pampero: Uncollected Fantasies and Mysteries"の表題作となっている。この単行本は、ホジスンの研究をしていたSF評論家Sam Moskowitzによる編集。編者によるホジスン伝が収録されている。

 書誌データはこの程度にして、翻訳の感想を書きます。
 翻訳というのも、やってみると結構面白いものですね。比べるのもどうかと思いますが、村上春樹さんが自作と翻訳を交互に手がけるのも、なんとなく分かる気がします。無心になれるので、テレビゲームをやるより面白いかもしれません。また、この部分、上手い表現はないかなと、色々考えることを強いられるのも、呆け防止になるかもしれませんね。何となく読むだけなら、分からないところはバンバン飛ばせばいいんですが、翻訳となると、そうは行きませんから、結構苦労したところもありました。水夫言葉とか、擬古文とか、困りましたね。一日三十分くらい、と考えて始めたのですが、つまづくと結構考えてしまって、一時間とか、簡単に経ってしまうのが、情けなくも、困りました。普段ブログに割く時間は、大体二十分から三十分くらいなので、これでは他のこともできなくなります。
 そうそう、ホジスンは、人のことをいろいろな呼び方をするので、これはどうしようか考えました。大半はそのままにしてしまいましたが、多分、統一する方向で訳したほうが、分かりやすいんでしょうね。
 この物語は、曖昧な部分を多く残した短編で、結局ターピンとは何だったのか、わからないままです。ですが、海の底からやってきた異形のものであるようなニュアンスがあるあたり、クトゥルー神話が好きな人などは、神話に組み込みたくなるかもしれませんね。
 これでパンペロの物語は終りですが、近いうち、また翻訳をやってみようと思います。テキストとしては、"Eloi Eloi Lama Sabachthani"を考えています。個人的には、この作品はホジスンの作品の中でも、結構重要な作品だと思っています。ホジスンのSF作品です。

(shigeyuki)

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お疲れ様でした。訳すという作業は、苦労もあるでしょうが、我々ファンにとっては一語一語じっくりと読むいい機会ではないかと思います。次の作品に期待しております。

kane

2007.03.21 21:47 URL | kane #- [ 編集 ]

あれよあれよと言う間に短篇が完結してしまいましたね。すごいです。ちょっと今ゆっくり読む時間がとれないのですが、後ほどまとめて読ませていただきます。ただ、やはりこういう作品は縦書きで紙に印刷された状態で読んでみたいですよね。今後の展開にも期待しています。

2007.03.22 07:41 URL | syna #NPhlPyRE [ 編集 ]

kaneさんへ

長編二作を訳したkaneさんに比べれば、なんでもないです(笑)。
やっぱり日本語に直した方が、ちゃんと読み込めて、いいものですね。
ところで、「幽霊海賊」の翻訳、この先はkaneさんが校正しつつ、時間のあるときに、少しづつアップしてゆくというのは、どうでしょうか?ずっと以前に訳したものということなので、手を入れたい部分も結構あるでしょうし。忙しいとは思いますが、僕が手を直接入れるより、いいような気がしたので、提案してみました。考えてみてくださいませんか?

2007.03.22 21:32 URL | shigeyuki #- [ 編集 ]

synaさんへ

どうもありがとうございます。やり始めると、割と行動は早いんですね。なかなかやりはじめないのが、ネックなんですけど(笑)。変なところがあったら、指摘、お願いします。
縦書きで、というのは、書物という形でしょうか。それは理想ですね。ウェブ上のものは、長くなると読む気が失せるところがありますからね。本という媒体が、人には適しているんでしょうね。
音楽なんかでも、最近はダウンロードなどで販売されていたりしますが、あれも本来は、店に行って、ジャケットを見て買うという一連の行動が実は大切な気がします。

2007.03.22 21:41 URL | shigeyuki #- [ 編集 ]













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