Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
 以前に予告した、"Eloi Eloi Lama Sabachthani"の翻訳を開始します。
 聖書の知識が必要なので、ちょっと難しいのですが、(前にも増して)ちょっとづつやってゆきますね。
 テキストは、書籍になっているものを持っていないので、オンラインノベルから翻訳しました。以下がそのリンクです。
 Eloi Eloi Lama Sabachthani
 遅々として進まないから、先が気になって仕方ないという方は、そちらをご覧下さい。
 そして、間違っている部分があれば、ご教授いただけると、ありがたいです。


Eloi Eloi Lama Sabachthani


by William Hope Hodgson


Dally, Whitlaw and I were discussing the recent stupendous explosion which had occurred in the vicinity of Berlin. We were marvelling concerning the extraordinary period of darkness that had followed, and which had aroused so much newspaper comment, with theories galore.

The papers had got hold of the fact that the War Authorities had been experimenting with a new explosive, invented by a certain chemist, named Baumoff, and they referred to it constantly as "The New Baumoff Explosive".

We were in the Club, and the fourth man at our table was John Stafford, who was professionally a medical man, but privately in the Intelligence Department. Once or twice, as we talked, I had glanced at Stafford, wishing to fire a question at him; for he had been acquainted with Baumoff. But I managed to hold my tongue; for I knew that if I asked out pointblank, Stafford (who's a good sort, but a bit of an ass as regards his almost ponderous code-of-silence) would be just as like as not to say that it was a subject upon which he felt he was not entitled to speak.

****************

エリ・エリ・レマ・サバクタニ 
(神よ、なぜ我を見捨て給うか)

ウィリアム・ホープ・ホジスン 著

shigeyuki 訳


(初訳)

 ダリーとホワイトロウ、それに私は、最近ベルリンの近郊で起きた途方もない爆発のことについて議論を交わしていた。我々は皆、暗黒の拡散と収縮という異様な出来事に驚嘆し、関心を持っていた。新聞でも、豊富な学説と共に、活発に意見が交わされていた。
 新聞は、長い間軍部によって新しい爆弾の実験が繰り返されていたが、バウムオフという名前の優れた科学者によってついにそれは開発され、《二ユー・バウムオフ爆弾》と通称されているという事実を掴んでいた。
 我々はクラブにいたのだが、もう一人同席していた男がいて、名前をジョン・スタッフォードといった。彼は専門医だが、裏側では諜報機関にも所属していた。私は、一言二言スタッフォードと言葉を交わしつつ、彼の様子を伺っていた。私は彼に質問を浴びせ掛けたくて仕方がなかった。というのは、彼はバウムオフと面識があったからだ。だが、私は辛うじて自分を押し止めていた。もし私が露骨にそんな質問をしようものなら、スタッフォードは(素晴らしい資質ではあるが、いささか頑固に過ぎる沈黙の掟によって)しっかりと口を閉ざし、おそらくは何一つ言おうとはしないであろうことが分かっていたからだ。

(改訳)

 ダリーとホイットロー、それに私は、最近ベルリンの近郊で起こった途方もない爆発のことについて議論を交わしていた。我々は皆、暗黒の拡散と収縮という異様な出来事に驚嘆し、関心を持っていた。新聞でも、豊富な学説と共に、活発に意見が交わされていた。
 新聞は、バウモフという名前の優れた科学者によって発明された新しい爆薬の実験が軍部によって繰り返されており、その爆薬が《ニュー・バウモフ爆薬》と通称されているという事実を掴んでいた。
 我々はクラブにいたのだが、もう一人同席していた男がいて、名前をジョン・スタッフォードといった。彼は、表向きは医者という肩書きだが、裏側では諜報機関に所属していた。議論の最中、私はスタフォードから話を聞きたくて、ちらちらと彼の方に目をやった。というのは、彼はバウモフと面識があったからだ。だが、私は辛うじて自分を押し止めていた。もし私が露骨にそんな質問をしようものなら、スタッフォードは(素晴らしい資質ではあるが、いささか頑固に過ぎる沈黙の掟によって)しっかりと口を閉ざし、おそらくは何一つ言おうとはしないであろうことが分かっていたからだ。

(shigeyuki)

スポンサーサイト

この作品、ずっと前に冒頭部分だけ読んで、面白そうだとは思ったのですが、そのまま放り出していました。

> Whitlaw
> Baumoff
読みは「ホイットロー」、「バウモフ」といったところではないでしょうか。

> explosive
は「爆弾」ではなく「爆薬」ですよね。

2つ目の段落は、バウモフという化学者によって発明された爆薬の実験が繰り返されていた、ということですよね。

それから、
> Once or twice, as we talked,
のところの we はその場にいた四人全員のことではないでしょうか。2004年1月ごろの覚え書きに残っていた拙訳は、
「議論の最中、私はスタフォードに何か質問をぶつけようと思って一、二度彼の方に目をやった。」

2007.06.21 23:54 URL | syna #NPhlPyRE [ 編集 ]

もう一点。

> professionally
は副詞ですから、「(表向きの)職業上は(医者である)」ということだと思います。

2007.06.22 00:04 URL | syna #NPhlPyRE [ 編集 ]

synaさんへ

うーん、冷や汗ものです(笑)。
笑い事でもないんですけどね。
でも、こうしていろいろチェックが入るのがブログのいいところで、ありがたいです。実は英語が得意ではない僕には、勉強になります。せっかくのブログなのだから、こういう使い方ができればいいなあと、思っていたんですよね。どういう形で訂正するか、ちょっと考えますね。
気がついたところがあれば、どんどん指摘してください。よろしくお願いします。

2007.06.22 23:15 URL | shigeyuki #- [ 編集 ]

指摘していただいたところを、修正してみました。
まだまだ問題はありそうですけれど。
こういう形で、初訳を残して、改訳を載せてゆくことにしますね。

2007.06.23 22:08 URL | shigeyuki #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://nightland.blog86.fc2.com/tb.php/54-e61ff02f

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。