Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

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 "Carnacki the Chost-Finder"が初めて出版されたのは、1913年のことで、出版社はEveleigh Nash。
 実は、このときに収録されていた作品は、前半の6作品、つまりThe Thing Invisible, The Gateway of the Monster, The House Among the Laurels, The Whistling Room, The Searcher fo the End House, The Horse of the Invisibleのみだった。
 しかし、現在一般に流布している版は、1947年にオーガスト・ダレースの尽力によって出版されたMycroft & Moran社のものを基にしている。その時追加された作品が、後半の3作品で、つまりThe Haunted Jarvee, The Find, The Hogである。
 ホジスンを研究していた、故サム・モスコヴィッツは、この三つの作品は、やや問題があると言う。
 まずThe Haunted Jarveeだが、この作品は1918年のホジスンの死後、雑誌「The Premier Magazine」の編集者の要望にこたえて、ホジスン夫人が残された原稿の中から拾い上げたものだが、実際に日の目を見たのは、1929年のことだった。
 残る二作のうち、The Hogは、1947年にWeird Talesに掲載されたのが最初で、The Findに関しては、単行本化の際、初めて世に出た。
 モスコヴィッツによると、この三つの作品には、いずれもダレースによる大幅な加筆が加えられていると言う。
 The Findは、もともとは「The Dumpley Acrostics-An Incident In the Career of Sackwell Dank, Mental Analyst」というタイトルで1913年頃にホジスンが南フランスで執筆したもので、カーナッキものでさえなかったというのが、モスコヴィッツの意見だ。なるほど、たしかにこの作品は、明らかに毛色が違うから、その意見も頷ける。
 The Haunted Jarveeは、雑誌掲載時のものと単行本のものとでは、多少違うという。
 そして、The Hog。
 この作品に関しては、さらにあやふやになる。
 モスコヴィッツによれば、ホジスンの手紙などには「The Hog」と題された作品についての言及がみられることから、核となっている部分については間違いなくホジスンのものであろうと考えられるが、どの程度ダレースによる手が入っているのかはわからないようだ。

(この項、続く)


(shigeyuki)

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