Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |

"Baumoff had a pet aversion, an atheistic Professor of Physics, named Hautch, who ― using the 'marvellous' element of the life and death of Christ, as a fulcrum from which to attack Baumoff's theories ― smashed at him constantly, both in his lectures and in print. Particularly did he pour bitter unbelief upon Baumoff"s upholding that the Darkness of the Cross was anything more than a gloomy hour or two, magnified into blackness by the emotional inaccuracy of the Eastern mind and tongue.

"One evening, some time after our friendship had become very real, I called on Baumoff, and found him in a state of tremendous indignation over some article of the Professor's which attacked him brutally; using his theory of the Significance of the 'Darkness', as a target. Poor Baumoff! It was certainly a marvellously clever attack; the attack of a thoroughly trained, well-balanced Logician. But Baumoff was something more; he was Genius. It is a title few have any rights to; but it was his!

****************

 「バウモフには一人の論敵がいた。名前をハウチといって、無神論者の物理学教授だった。彼は講演でも論文でも常にバウムオフの学説を非難していたが、その論拠は、イエスの生涯とその死についての逸話が、「信じ難い」からだというものだった。とりわけ彼の無神論の矢面に立ったのは、バウモフの支持する《十字架の闇》だった。ハウチによると、《十字架の闇》などというのは、実際はただ一時間か二時間ほど辺りが薄暗くなったという程度のものだったのだが、東洋的な感覚によって感情的な色彩を加付され、「暗黒となった」と誇張されて伝えられたのだということだった。

 「ある夕暮れ、我々の友情が固まってから暫く経った頃だったが、私がバウモフを訪問した時、彼はハウチ教授が幾つもの論説で彼を完膚なきまでに叩いていることに、酷く憤慨していた。矢面に立っていたのは、彼の『《闇》の重要性』という論文である。哀れなバウモフ!ハウチ教授の論説は、確かに鋭く的を得たものだった。平衡感覚を持った論法家の手に依って練りこまれた論説である。だが、バウモフはそれ以上の存在だった。彼は天才なのだ。その呼称に値する人物は数少ないが、彼はまさしくそれに相応しかった。
スポンサーサイト












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://nightland.blog86.fc2.com/tb.php/60-724bef9e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。