Sigsand Manuscript

ウィリアム・ホープ・ホジスンとその周辺

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"It was in the succeeding silence, that I had the first realisation that I was vaguely afraid; but the feeling was too indefinite and unfounded, and I might say subconscious, for me to face it out. Three minutes passed, whilst I counted the almost desperate respirations that came to me through the darkness. Then Baumoff began to speak again, and still in that peculiarly altering voice:

"'By Thy Agony and Bloody Sweat,' he muttered. Twice he repeated this. It was plain indeed that he had fixed his whole attention with tremendous intensity, in his abnormal state, upon the death scene.

"The effect upon me of his intensity was interesting and in some ways extraordinary. As well as I could, I analysed my sensations and emotions and general state of mind, and realised that Baumoff was producing an effect upon me that was almost hypnotic.

"Once, partly because I wished to get my level by the aid of a normal remark, and also because I was suddenly newly anxious by a change in the breathsounds, I asked Baumoff how he was. My voice going with a peculiar and really uncomfortable blankness through that impenetrable blackness of opacity.

****************

 静寂が広がるにつれ、私は自分が漠然とした不安を感じていることを悟った。だがそれは余りにも曖昧で、拠り所のない感覚だった。潜在意識下でそう感じているのだと私は思った。三分が過ぎた。その間私は彼の呼吸を数え続けていたが、闇の向こうから私に届く彼の息遣いは、殆ど末期のようになっていた。その時、バウモフが再び話し始めた。彼の声は、相変わらず奇妙に変化したままだった。
 「汝の苦悩と血の汗をもって」と彼は呟いた。二度、彼は同じ言葉を繰り返した。彼はその異常な状態の中で、憑かれたようになって、主のの死のシーンに重ね合わせようと、全ての神経を注いでいたのだ。
 彼の憑かれたような姿は私を魅きつけたが、それはある意味で異常なことだった。それで私は、できる限り自分の知覚と感情それに精神状態を分析した。そうして得た結論は、バウモフは私に、半ば催眠状態に陥らせるような効果をもたらしているのだということだった。
 それは、一つには私が通常の認知力の範囲に留まりたいと願っていたにも関わらず、突然の声音の変化によって新たに気がかりなことが増え、バウモフが大丈夫かどうかが心配になったせいであった。私の声は、底知れない澱んだ暗さの中で、特異な、とても不安定な陥穽のようであった。

"Eloi Eloi Lama Sabachthani"
Written by William Hope Hodgson
(ウィリアム・ホープ・ホジスン)
Transrated by shigeyuki


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 グレー部は、多分聖書に出てくる言葉と関係があるのだと思いますが、調査不足のため、よくわかりません。
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